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コンサルタントに踊らされるな、日本企業!―最大の成果を生むコンサル徹底活用術
青木 保彦

定価: ¥ 1,680
販売価格: ¥ 1,680
人気ランキング: 153070位
おすすめ度:

発売日: 2001-09
発売元: ダイヤモンド社
発送可能時期: 通常3~5週間以内に発送
どうしてもセミナーでの印象が、星の数を減らしてしまう
確かに書いてあることは大方納得の行くものである。
ただし、著者のセミナーに参加したときの印象がどうしても足を引っ張ってしまうのだ。
著者のシックス・シグマのセミナーにおいて、 「シックス・シグマとTQCの違いは何か」 との私の質問に全く答えられず、要領を得ない言葉を繰り返すだけで立ち往生してしまった。その時の著者の姿を思い出してしまうと、妥当なことと思える内容も違って聞こえてしまうのだ。
つまり、著者の主張が自分たちコンサルの言い訳にも聞こえてしまう。あるいはうまく行かなかったときの予防線のようにも聞こえる。これは社外のコンサルだから仕方ないこと、求める方が無理なのかも知れない。
社内のコンサルでは、この種の言い訳は許されない。たとえ相手がどうあろうと、それらの隘路をかいくぐって結果を求められるのが社内コンサルの仕事だ。社内コンサルの場合、同じボロ舟に乗っていることになり、自分たちの失敗はそのまま沈む船と運命を共にすることを意味する。一方社外コンサルの場合は、安全な岸から声をかけているだけで舟が沈めば漕ぎ手が悪いのよねと言える立場にある。そのような厳しさは、社外コンサルには望めまい。だからこのような本を書いてしまうし、その動かぬ証拠の本と言えなくもない。
とはいえ、セミナーの時の印象が残っており、やはり私の意見はどうしても偏ってしまうようだ。こういう見方もあるのかと、少し割り引いて参考にしていただきたい。
コンサルといっても特別ではない
現役コンサルタントとして、そのショッキングな題名につれられて、つい買ってしまった(笑) この業界に勤めている人は等しく感じていることと思うが、コンサルといっても特別偉いわけでもなければ人に助言できるだけの知識を持ち合わせているわけでもない。その仕事は非常に地味で、大上段から経営アドバイスをするというよりは、クライアント自身がもつ「あるべき姿」を実現するために調査や開発をコツコツとおこなっていく黒子的存在である。
この本に書かれていることは、その通りであるが、我々はクライアントと喧嘩をしているわけでもなければ、だましあいをしているわけでもない。「一緒に」一つの目標を目指し、むしろ、クライアントがやりたくないと言う仕事を進んでやることでその存在価値を高めているわけである。
その関係は同書の通りビジネスライクでなければならないことは言うまでもないが、あくまでも基本原則は「クライアントが主体」であり、我々は「黒子」であるという点、そして、どんな立派なコンサルであっても信頼関係がクライアントとの間になければプロジェクトは成功しないという点を強調し、それをふまえた上で、コンサルをここに書かれているとおり「厳しく」使えば効果覿面であろう。
コンサルティング企業にとってもいたい話
コンサルティングを受ける上での心得、失敗事例などいろいろと詳しくかかれています。コンサルティングする側の人間からしても、失敗事例の研究や、クライアントと接するときに、心がけておくべきこと等の知識の整理のために有効な書籍でした。