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異色ミステリー短編集壁の中の雲 (あおばコミックス)
浅茅 峰子

定価: ¥ 550
販売価格:
人気ランキング:
おすすめ度:

発売日: 2006-09-16
発売元: あおば出版
発送可能時期:
10年来のファンです
浅茅峰子先生の作品は10年くらい前から読んでいますが、今まで一冊も単行本は
拝見した事がありませんでした。今回がおそらく初めてのご出版だと思います。
浅茅先生の作品は、ストーリー構成も優れていますが、私が特にすごいと
思っている点は、登場人物の心の中のセリフを一切書かれていない所です。
何作か読んで気がついたのですが、本当にどの作品にも作中人物の
モノローグ(独白)がないのです。浅茅先生のこだわりではないだろうかと思っています。
人物の言動と表情のみで、彼らの心情を描ききっておられる様は、正に一級品の劇画です。
私が長年、浅茅先生の作品に魅了されている大きな理由の一つです。
昔、英文学を専攻していた友人から「本当に面白い作品を書く作家は独白を使わない」と
聞いた事がありますが、浅茅先生の作品そのものではないかと思います。
やっと出して下さった単行本、一生の座右の書にしたいです。
切れ味の良い短編集です。
もうずっと待ってた作品集です。
浅茅さんはすごくキレのいいお話を描きます。短編らしくシニカルでミステリアスで時にブラックで、でもひとの気持ちのあたたかな、切ないお話もある。
彼女の作品は絵も上手いけど構成がいいのかな、短編のひとつひとつにぐっと持ってかれちゃう感じがします。序盤からだんだんに話を持ってってラストの1ページでバシって落とすみたいな。
この短編集には全部で9編、収録されています。それらはミステリアスだったりオカルティックだったりするのですが、どの話も短いながらしっかりと”人間”が漉き込まれていて、それはわずかな言葉や仕草や表情で語りかけてきます。
やっぱりラストがほっこりとあたたかなお話が好きです。表題作の「壁の中の雲」や「バス停」や「逃げ水」、ふんわりとせつないラストに泣きそうです。
でも「DOOR」や「404」のぞくっとするラストページも衝撃的ですぐには気持ちが離れられません。
きっと9編それぞれのラストシーンを楽しんでもらえると思います。








